【NISA購入割合】オルカンとS&P、NASDAQ、SOX、FANG+

【概要】
今、新NISAで一番売れているオール・カントリー、通称オルカン。
長期投資を目指す私がそれを買っていないとは、単なるひねくれモノか、
はたまた無謀な高リターン狙いか?

投資経験別のオルカンとS&P500、NASDAQ100、SOX、FANG+の購入割合(配分)を
私案として考えて表にしました。

結論は、「オルカン>S&P500>NASDAQ100>SOX>FANG+の順に投資経験の少ない割合に応じて購入割合を減らしていく」です。

(私がオルカンの購入割合の低い理由)
全世界47カ国に幅広く分散ゆえに、S&P500とNASDAQ100と比べるとリターンは低くなります。

①今後30年以上の長期になればインドなどが米国の成長を超える可能性はありますが、
少なくとも今後10年程度は人材と資金は引き続き米国に集まると考えます。

②オルカンの構成国は、米国が約60%で上位銘柄はほぼ一緒ですが、
新興国(チェコ、コロンビア、エジプトなど)や先進国(アイルランド、ポルトガルなど)も含んでおり、
GDPの成長率を見たときに長期平均では低くなると考えます。
オルカンの構成国(マネックス証券ホームページから)

暴落時から回復までの期間がS&P500とNASDAQ100と比べて、オルカンがやや遅くなるという過去の実績があります。

新NISAで購入可能なインデックスファンドのうち、
オルカン、S&P500とNASDAQ100、FANG+、SOXを比較してご説明します。

目次

「リターン」は オルカン<S&P500<NASDAQ100<SOX<FANG+
「暴落幅のリスク」は「リターン」の真逆の順位に

商品名純資産信託報酬構成銘柄過去30年
平均利回り
※ 出典
eMAXIS Slim 全世界株式オールカントリー2兆2,768億円(2024.1末)0.05775%全世界株式(日本を含む新興国、先進国全世界47カ国の3,000銘柄)7.51%
※1投資信託ガイド
eMAXIS Slim米国株式S&P5003兆4,313億円(2024.1末)0.09372%米国株式(NY証券取引所やNASDAQ市場等)の約500銘柄で幅広く網羅)11.2%
※2myINDEX
楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド128円(2024.2)0.198%米国NASDAQ市場のうち金融関連を除いた100のIT・新興株13.1%
※3myINDEX
楽天・SOXインデックス・ファンド41億円
(2024.2)
0.176%米国上場の主要な半導体関連30銘柄で構成された株価指数21.1%
※4ニッセイSOX指数インデックスファンドニッセイアセットマネジメント株式会社ホームページ
iFreeNEXT FANG+インデックス1,150億円(2024.1末)0.7755%Facebook、Amazon、Netflix、Googleの4社を含む、米国企業10銘柄で構成された株価指数参考値(過去5年
32.8%)
トウシル
S&P500 TOP1054億円(5月24日)0.10725%S&P500指数の中から、時価総額の上位10銘柄で構成ー(2024年5月16日設定)
 

投資歴によるインデックスファンド購入割合(配分)の目安

投資経験
経験年数/
暴落時に耐えられる下落率※
初心者の方
1年以内/
3%以内
少し慣れた方
3年以内/
10%以内
慣れた方
6年以内/
30%以内
十分慣れた方
10年以上/
60%以内
安全資産(預貯金)6ヶ月分以上6ヶ月分以上1年6ヶ月分以上3年分以上
オールカントリー70%50%     20%    
S&P500      30%50%     50%   
30%
NASDAQ100     30%     60%
SOX5%
S&P500TOP10
(FANG+)
    5%

※ 上記は、私の主観に基づき投資歴のみで判断したときの考え方です。他にも年齢や保有資産額、性格(冷静か感情的か)などの要素で変わってきますので、あくまで目安にして、ご自分のお考えで判断するようお願いします。

※ 「暴落時に耐えられる下落率」は、暴落時でも安眠できる下落の範囲(あくまで私の推測)で投資した資金が仮に1千万円の時、いくらまで減ったとき、安眠できるかをリアルに想像してみてください
例)1,000万円投資し、10%の100万円減っても普通に眠られるかどうか?

※ それぞれのファンドの配分は、リスクを取ろうとしたときの最大の目安です。
上記より安全側に立つほうが長期投資家や退職金世代としては正解だと思います。

※ 投資歴20年以上の方でも「オールカントリー全買い」でもまったく問題ありませんし、
そのほうが長期投資家の鏡と言われるくらいです。

金融業界にすり寄らない市民派で経済評論家の山崎元さんは、その理論を著書で説明されています。
 【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術 (朝日新書) (アマゾンホームページより)

戻りを待つならリターンが高いインデックスファンド選択がベター

・過去のリーマンショックを経験した身としては、「下がる時はすべて下がる」ことを体験しているので、
リターンが高い(下がりも大きい)ファンドを購入しておいて、下がれば買い足す方が精神的に楽でいられると考えます。

下がったときに積立投資を取り崩して使うのは、精神的に難しいのではと考えますし、
上昇を待ってから取り崩すのであれば、価格の戻りが早いS&P500かNASDAQ100でよいのではと考えます。

・オルカンの良いところは、全世界に分散しているので、下がり幅が小さくなるところです。
しかし、暴落しても狼狽売りをしないのなら、下がり幅は関係ないことになります。
暴落から元に戻るまでの生活資金を現金で保有できていれば、リターンの高いファンドを選ぶのが得策と考えます。

・ただし、暴落が長期にわたり、現金が残り少なくなった場合には、取り崩さざるを得なくなるリスクは残ります。そのときには、リスクの低いファンドが生きてくるという強みはあります。

・しかし、米国は、過去の経験を踏まえて金融システムが発達していることと、株価の上昇を前提に大学の運営経費や企業年金、個人の資産収入を前提に社会の仕組みが動いているので、暴落からの戻りが昔のように10年近くかかることはなく、長くても5、6年以内で戻るのではと考えているからこその戦略です。

配分割合より大事なことは暴落時に売却しないことと入金力を増やすこと

どのファンドを選んでどんな配分にしたらよいか悩みだしたら、キリがありません。
オルカン100%だろうが、オルカンとS&P500を50%ずつにしようが20%と80%にしようが

配分案を示しておいて元も子もないお話ですが、悩む時間をかけたほどの大きな差にはなりません

それより大事なことは、暴落時に慌てて売ってしまわないことが最も大事です。

そして、できるだけ入金力を増やすことです。

節約で出ていくお金を減らすことと、副業などで入るお金を少しでも増やすこととで入金力が違ってきます。
下記の「投資方針」をご参考にご覧ください。

まとめ

・「リターン」は オルカン<S&P500<NASDAQ100<SOX<FANG+ 「リスク」は真逆の順位に。
・上昇を待ってから取り崩すのであれば、リターンが高く戻りの早いS&P500かNASDAQ100でよい。
暴落しても狼狽売りをしない前提なら、下がり幅は関係ないのでオルカン選択はベストとは言えない。
暴落から元に戻るまでの生活資金を現金で保有できていれば、リターンの高いファンドを選ぶのが得策
暴落時に慌てて売らないことが最も大事。プラス、節約と収入増でできるだけ入金力を増やすのが大事

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この記事を書いた人

 60歳で公務員を退職後、民間に再就職し、約2千万円の退職金と約1千万円の預金を運用し、10年後の長期・分散・積立+αで老後ファイア(老後の安定生活)を目指しています。
 家族は妻と二人に猫1匹の3人匹家族です。
 投資歴は、2007年から投資信託中心に投資を始め、2008年からリーマンショックを経験。
リスク資産で一部失敗後、なんとか復活し投資経験は17年目です。
 子供3人は、訳あって同時期に大学卒業に近づき、2人はめでたく卒業。一人は就職し、残る二人は生き方模索中。
よって、ほぼ手がかからなくなったので、61歳から65歳までは資産運用を加速する予定です。
安全資産(預貯金など)を2千万円残して、約2千万円を運用中です。
新NISAには夫婦で積立投資中です。
ブログの適正な運営と自己学習のため、2024年1月からFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格試験に挑戦し、1回目の2024年5月に3級に合格しました。次は2級に挑戦します。

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