1万人アンケートから投資を中断する人の特徴をまとめた投資信託協会のレポートを報告します。
皆様が投資を中断することなく、今後の安定した投資生活にお役に立てば幸いです。
結論は、「積立投資」を実施している人や「投資した資金が安定的に増えること」を重視する人は、
損失発生時にも保有を継続できる可能性が高い。」となっています。
つまり、投資信託で⻑期・積⽴投資をした場合の効果を理解していれば、
毎月一定額を投資することで、価格が一時的に下落した際には購入量が多くなることを理解している可能性が高く、
その結果、投資を中断しにくくなるということです。
出典:一般社団法人 投資信託協会の調査広報室レポート
2022年9月29日「投資に関する 1 万人アンケート(2)―投資を継続できる人の特徴―」から抜粋・一部要約
(上記ページのNO6をクリックしてください。)
投資を中断する人の特徴は、「周囲にあわせてなんとなく投資」や「投資に関するネガティブな話をされた経験がある人」
◯投資の際に金融機関に対して「ネットや周りの良い評価」「周りの人が利用していること」を求めている人は、保有を継続できる可能性が低いと推定されています。
つまり、周囲にあわせて“なんとなく”投資を行っている人は、途中で離脱しやすくなることが予想されます。
投資を実践する際には、周囲に影響されるのではなく、自己の考えを持つことが⻑期投資に繋がります。
◯過去に「10%未満の損失」までは売却をしなかったと回答した人は、「損失をしたことがない」人と比較して、保有を継続できない可能性が高い。
理由は、「一度損失を経験すると自信が揺らぐ可能性があり、投資を中断しやすい傾向にある。」からです。
◯「友人や知人に投資に関するネガティブな話をされた」経験のある人は保有が継続できない可能性が高い傾向にあります。
理由は、投資家が触れる情報は、投資に対するイメージとその後の行動に大きく影響するためです。
どんな動画を見るかは、慎重に選びながら長期・分散・積立の基本線を外さないように
何の情報を得るかが確かに、投資行動に影響するというのは、私の経験からもよく理解できます。
どんな動画を見て、ブログやインスタの記事を読むのかで投資に対する考え方は変わってくるでしょう。
しかし、あまりイケイケの動画ばかりを見ていると、リスクを取りすぎるかもしれないので、私は気分転換に見るくらいにしています。
投資に関する基本線の動画では、例えば、「両学長リベラルアーツ大学」がおすすめですし、
私の記事の【投資方針】「節約・副業・投資」の3本柱でファイア加速でもおすすめしています「がまぐち夫婦の節約チャンネル」は、普通の夫婦の基本路線を外してない安心感があります。
その他の時々見る動画では、FANGプラス一本買いを勧めたり、すべてのeMAXISSlimを買ったりと本当に様々な方がおられます。
それらを冷静に見ることができていれば問題はないと思いますが、過激一色の動画に染まるのは危うい傾向だと思います。
20%未満の損失までは、65%の人が保有を継続!!
先程のアンケート結果に戻ります。
投資信託で損失が出たとき投資額に対して何%の損失まで売却せずに保有した経験があるかの答えです。
①「売却したことがない/保有し続けている」34.6%
②「〜10%未満の損失」17.2%
③「〜20%未満の損失」13.2%
④「損失をしたことがない」 18.4%
20%未満の損失までは保有できた方が、①~③の合計65%もおられたという結果です。
予想以上に保有できた方が多いので、これは驚きの結果でした。
逆に、65%+④の18.4%=合計83.4%以外(100%-83.4%)の16.6%の方が、20%超の暴落で売却したことになります。
通常の暴落時には20%超の損失はありえることなので、そこで踏みとどまることができるかどうかが、長期投資で成功できるかどうかの分かれ目となってきます。
暴落時にどう対応したらよいかは、下記の記事をご参考にしてください。
あらかじめイメージしておき、そこで買い足す余裕を持てることが大事です。
まとめ
投資信託協会が実施した1万人アンケート結果から
【投資を中断する人の特徴】
・金融機関に対して「ネットや周りの良い評価」「周りの人が利用していること」を求めている人
・周囲にあわせて“なんとなく”投資を行っている人
・「友人や知人に投資に関するネガティブな話をされた」経験のある人
・一度損失を経験した自信が揺らぐ可能性がある人
【投資を中断しにくくなる人の特徴】
・毎月一定額を投資することで、価格が一時的に下落した際には購入量が多くなることを理解している人
このアンケート結果等もやはり、基本は「長期・積立・分散」に還ってきます。
「長期・積立・分散」を新NISAを使って、迷いなく淡々と実行できる人になりましょう。