国家公務員が定年後 5人に1人が生活苦! 準備不足に後悔の念も。

昨日(2024年4月10日)の新聞に気になる記事がありました。

【記事の概要】
・2022年度に60歳で定年退職した国家公務員のうち5人に1人は常に家計が赤字で生活苦という調査結果を人事院が発表。
・3年に1度の調査で、各省庁の出先機関を含む一般職5,233人が回答。
・多くは定年後も働き続けるが、低下した給与に不満を抱えている。
退職前からもっと年金や投資に関心を持てばよかった
 と老後への備えの大切さを示唆しています。

目次

人事院の調査結果の概要

新聞記事による調査結果の概要をまとめて記載します。
・退職後の家計 
 1️⃣「常に赤字で生活が苦しい」 18.2%
 2️⃣「時々赤字」        23.3%
 1️⃣2️⃣の計41.5%の人が「退職手当や預貯金の取り崩しで補っている
 3️⃣「ゆとりはないが赤字でもない」38.8%が最多

・全世帯平均で21,000円の黒字
・平均月収 37万円「本人の給与・事業収入」が柱
・平均支出 34.9万円 支出内容は「食料、税金、社会保険料」のトップ3が半分を占める。
24.3%の人が定年後も自宅のローン返済を続けている
・定年後の就業率 87.6% 多くが国への再任用
再任用後の給与に「不満」、「やや不満」計59,4%
「再任用は役職が低くなり給与水準も下がる。仕事が同じだと特に不満を感じがち」
・定年前にもっと知っておけば良かった情報
 1️⃣年金・保険 51.6%
 2️⃣資産運用  44.6%
 3️⃣税金・相続 26.3%

41.5%が定年後に退職手当や預貯金の取り崩しで補っている

ここからは、私個人の考えです。
この見出しは重い事実です。

再就職率が87.6%ありながら41.5%が再雇用の収入(37万円)だけでは不足し、
退職手当や預貯金を取り崩して生活している。
ということは、新NISAに投資する余裕はないと思われます。

このままでは、老後2千万円問題に直面してしまいます。
そうならないためには、「事前に資産運用を行っておけばよかった」と後悔されていますが、さらに踏み込んで「今からでも遅くない」と前向きに捉えて資産運用に舵を切っていただきたいと思います。

60歳過ぎた今からでも退職金を投資しながら取り崩していくほうが、何もせずに取り崩していくより資産ゼロとなるまでの期間が長く取れます。そしてゼロとなったあとは、平均月18~19万円程度の年金収入のみで生活することとなります。

まずは、現役時代と同じ生活水準で生活するのではなく、収入が減った分、節約に努めながら投資に回すことと、
できれば副業も行うなど収入を少しでも増やすことが大切になってきます。

下記の記事を参考にご覧ください。

今からでも遅くない!新NISA活用は必須!

資産運用を始めておけば良かったと後悔する気持ちが少しでもあるのなら、
今からでも残りの退職金をNISAで運用しながら取り崩していくほうが、人生残り15年以上あるとすればお得になる試算ができます。
取り崩しシミュレーション | 投資信託なら三菱UFJアセットマネジメント (mufg.jp)

このサイトの右のタグの「取り崩しシミュレーション」で
取り崩し開始年齢 60歳
金融資産額 1,000万円
毎月の取り崩し額 10万円
仮に想定リターンを5%
想定リスクも5%

として、「計算する」をクリックすると資産の寿命は、
投資した場合10年8ヵ月(70歳8ヵ月)
投資せず現金のままだった場合8年4ヵ月(68歳4ヵ月)
と、2年4ヶ月は資産寿命が延びることになります。
(使いながら受け取る利息の合計額は、852,630円です。)

例えばS&P500のインデックスファンドで15年以上運用すれば、どの時点でもマイナスにはなっていません

ここで下手に国債に全額投資しようものなら、すずめの涙程度しか増えません。
個人国債の変動10年で0.50%(税引き後0.398425%)です。
(財務省ホームページ参照。令和6年4月10日現在)

国債では1千万円を10年預けた税引き後の利息は、合計で388,420円です。
約1ヶ月の生活費で消えてしまう金額です。

国債とインデックスファンドの比較として、
1,000万円をS&P500で10年間運用した場合の利息は、
先ほどのサイトの真ん中の投資一括シミュレーションで、
初期投資額 1,000万円
投資期間 10年
想定リターンを5%(税引き後)
想定リスクも5%

とすれば10年後の予想資産額 16,288,946円、
利息は6,288,946円となり、国債の16倍です。

国債の税引き後の利率で「取り崩しシミュレーション」で上記と同様に試算すると、
資産寿命は1ヶ月延びるだけになります。

国家公務員の方なら2千万円以上の退職金はあるはずでしょうから、
半分の1千万円は現金で残して、残りの1千万円を新NISA
オールカントリーとS&P500に半分半分で投資してみるのはいかがでしょうか?

先細りの人生より、将来資産が増えることを楽しみにしながら
夢のある老後生活を是非送っていただきたいものです。いろいろと投資のことを勉強してから、リスクを取れるかどうかをご自分に問うてみて判断していきましょう。勉強せずにただ不安だから投資しないではなく、ご自分の大切な財産と生活がかかっているからこそ、慎重な判断が求められます。

まとめ

・60歳で定年退職した国家公務員のうち5人に1人は常に家計が赤字で生活苦という調査結果が
41.5%の人が「退職手当や預貯金の取り崩しで補っている
・60歳からでも資産運用をしながら取り崩して使うほうが、何もしないより資産寿命は延びる!
・ただし、運用方法は、国債などの安全資産ではなく、NISAのインデックスファンド(オルカンまたはS&P500)で長期運用しながら取り崩すと2年間以上は資産寿命が延びます。

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この記事を書いた人

 60歳で公務員を退職後、民間に再就職し、約2千万円の退職金と約1千万円の預金を運用し、10年後の長期・分散・積立+αで老後ファイア(老後の安定生活)を目指しています。
 家族は妻と二人に猫1匹の3人匹家族です。
 投資歴は、2007年から投資信託中心に投資を始め、2008年からリーマンショックを経験。
リスク資産で一部失敗後、なんとか復活し投資経験は17年目です。
 子供3人は、訳あって同時期に大学卒業に近づき、2人はめでたく卒業。一人は就職し、残る二人は生き方模索中。
よって、ほぼ手がかからなくなったので、61歳から65歳までは資産運用を加速する予定です。
安全資産(預貯金など)を2千万円残して、約2千万円を運用中です。
新NISAには夫婦で積立投資中です。
ブログの適正な運営と自己学習のため、2024年1月からFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格試験に挑戦し、1回目の2024年5月に3級に合格しました。次は2級に挑戦します。

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