ネット証券会社での2024年3月時点での投資信託の購入ランキングを見て、他の人はどんな講師信託を買っているのか気になると思いますし、今後、皆さんが購入する際の参考になればと思い、まとめました。
ネット証券の購入ランキング(2024年3月)と信託報酬、リターンの一覧表
順位 | ファンド名 | 信託報酬 | リターン(5年未満は未表示) |
1 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | 7.51%(30年)投資信託ガイド |
2 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | 10.03%(30年)投資信託ガイド |
3 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.7755% | 38.14%(5年)日本経済新聞 |
4 | 楽天・S&P500 インデックス・ファンド | 0.077% | ー |
4 | iFree S&P500 インデックス | 0.198% | 22.05%(5年)日本経済新聞 |
4 | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 0.143% | 15.81%(5年)日本経済新聞 |
7 | iFreeNEXT インド株インデックス | 0.473% | ー |
7 | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | 0.0561% | ー |
9 | SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回) | 0.099% | ー |
9 | 楽天・全米株式インデックスファンド | 0.162% | 20.38%(5年)楽天証券 |
9 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.143% | 14.27%(5年)日本経済新聞 |
9 | eMAXIS Slim 国内債権インデックス | 0.132% | -1.31%(5年)日本経済新聞 |
・1位、2位は長期投資の王道であり、ここで説明するまでもないと思います。
・3位にFANG+が入ったのは意外です。下の各社ランキング表でも3位には入っておらず、FANG+をコア(メイン)で買っている人はそう多くないと思うのですが、8位くらいまでには幅広く入っているので総合で上位となったようです。
・4位にS&P500が入っており、各証券会社で購入できるS&P500を購入しているということでしょう。
iFreeのS&P500がリターンが高いのは、設定してから間もないため、最近の上昇期間だけを取っているからだと思います。S&P500であればほぼ同じリターンなので、信託報酬の低い楽天かeMAXIS SlimのS&P500にするほうがよいです。
・eMAXIS Slim国内株式が4位に入っているのは、最近の日本株の好調さで上位にきたのでしょう。10年以上長期で見たときに米国を上回るのか疑問があります。
・7位のインド株インデックスですが、将来的な期待からインド株を推奨する方が多いので、購入されているのだと思います。インド株は人口増とこれからの経済爆発を期待してでしょうが、今後10年でそれらと株価の連動が直結するかは疑問が残ります。今の中国経済が低迷しているように、インド経済がどれだけ伸びるのかは現時点では未知数だと思います。
・9位の日本高配当株式(分配)年4回は、将来ではなく今の生活資金の足しにしようという考えだと思います。
私は、まだまだ現役なので、再投資が必要となり非効率となる配当型は当面、興味がありません。
・9位の国内株式(TOPIX)は先程の日経平均と同じく日本株の上昇機運に乗って購入されているのだと思います。投資信託利回りランキングでみると、ここ1年のリターンが317%と3倍以上になっています。
投資信託利回り(リターン)ランキング – みんかぶ(投資信託) (minkabu.jp)
これは、長期投資ではなく、個別株の売買と同じく、投資信託を短期売買で儲けようという方々なのでしょう。
この手法を長期で継続すると、最終的にはどこかで大損し、結局インデックス長期投資には勝てないというのが、多くの投資家が経験して言っていることです。
・最後の国内債券インデックスですが、安全資産として株式とは別にリスク管理のために購入されているのだと考えます。しかし、リターンの低さを考えれば購入する意味はないのではと考えます。
・NASDAQ100が10位以内に入っていないのは、意外です。FANG+が10社だけに投資するのに比べ、NASDAQ100は100社にリスク分散されています。
リスク分散を選ぶというより、今の上昇するファンドを追いかけている方が多いのではないかと思われます。
新NISAで売買を繰り返すのは無理。売却分の空いた枠の購入は翌年にならないと購入不可
・このランキングは、新NISAに限ってないので、長期投資家は、1位と2位やその他のS&P500に集中して、その他の方は個別株の売買のように直近の利回りを見て短期売買を繰り返してる方が多いのだと思います。
・しかし、新NISAで売買を繰り返すのは、制度上無理があります。
年間上限額いっぱい購入後、売却した金額分ですぐに別のものを購入しようとしても、翌年にならないと購入できない仕組みとなっており、短期売買をく返さないように設計されています。ということは、新NISAの枠外で(特定口座)で売買を繰り返してると思われます。
ネット証券各社ランキング上位3つ(2024年2月販売分)
マネックス証券とフィディリティ証券の楽天日本株4.3倍ブル、SBI日本株4.3ブルは、初心者は手を出してはけない商品です。「ブル」は牛の角の「ブル」で上昇局面で4.3倍の上昇を目指すもので、「ベア」は、熊の振り下ろす手のような下降局面で設定した倍数で逆に上昇するというものです。いずれも長期投資には向いてなく、短期で相場を見ながら売買する投機商品です。「日本株ブル」は上昇相場では良いですが、売りどきを間違えるととんでもなく下落するので、十分儲けた範囲内で下がり始めにすぐに売却する必要があります。
まとめ
・王道のオールカントリーやS&P500は、表示されているリターンにとらわれずに少しでも信託報酬の低いものを購入しましょう。
・その他は、10年以上の長期で見たときに人口が減少していく日本株は疑問が残りますし、日本の債権はあまりにもリターンが低すぎて購入しないほうが良いです。
・インド株はこれから人気が出そうですが、人口増と株価の上昇は単純に比例しないので、コア資産としてはお勧めしませんし、サテライト(サブ的に)購入するのも時流に乗った販売戦略に乗っかっているようで過去の痛い経験からも私としては、気が進みません。
・それよりは、10位には入っていませんが、将来性を期待できる米国のNASDAQ100をサテライトとして(サブ的に)お勧めします。
・NASDAQ100を購入するのなら、楽天NASDAQ100が手数料が最も安くなっているのでお勧めです。
優しい投資信託のはじめかた「ナスダック100投資信託のおすすめ比較ランキングを作ってください!」(参照)
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