【概要】
「年金だけでは、老後の生活資金がどうなるのか不安だ」というのは、
多くの方が考えておられることと思います。
そこで、退職金と貯蓄を元手に60歳から約3千万円を
新NISAを中心にした資産運用に加え、
70歳までの年金受給の繰り延べを併用すれば、
月45万円以上の生活資金の確保は、生涯維持可能と考えます。
今回は、その考え方を具体的にご説明します。
目次
1. 私の描く退職後のファイアとは?
2. 71歳まではどうするの?
3. もし、96歳以上長生きしたらどうなるの?
4. そもそも退職後にファイアFireって、どういうこと?
5. まとめ
1. 私の描く退職後のファイアとは?
2023年3月末に60歳で公務員を退職し、現在、民間に再就職しています。
退職金約2千万円と貯蓄約1千万円の資産約3千万円を今後10年間で倍の6千万円以上を目指します。
具体的には、新NISAを活用し、年平均8%複利で2024年から運用開始し、10年間で約2倍となる計算です。
約6千万円の資産ができたとして、その後は4%の定額で毎年取り崩していけば、
資産のうち年間240万円(6,000万円÷25年)を71歳から96歳までの25年間で使いきりとなる計算になります。
年金は65歳から受給すれば、私の場合、受給予定額は年216万円です。
【参考】年金の資産は、日本年金機構のホームページで試算できます。
「ねんきんネット」による年金見込額試算|日本年金機構 (nenkin.go.jp)
仮に、70歳まで5年間繰り延べすれば、年間受給額が42%増加し、306万円(216万円×1.42倍)が生涯続きます。
【参考】日本年金機構のホームページ「年金繰り下げ受給」をご参照ください。
年金の繰下げ受給|日本年金機構 (nenkin.go.jp)
資産運用の240万円+70歳からの年金306万円の合計546万円(月額45.5万円)が71歳からの年収となります。
現在月20万円程度の生活費なので、残りの366万円(546万円-240万円(20万円×12))が余裕資金となります。
その余裕資金を使い、
・老後資金(施設入居費、医療費)
・念願の海外旅行や国内旅行
・家の補修や車の買い替え
・子や孫への資産の生前贈与 などに活用できると考えています。
これが、私が描く退職後の「老後ファイア」です。
「老後ファイア」とは、つまり、年金だけでは不足する生活資金を資産運用でまかない、
余裕ある老後の生活に使っていこうという考え方です。
しかし、次の疑問が浮かんでくると思います。
2. 71歳まではどうするの?
私は現在、年収500万円ですが、65歳までは再就職の仕事を頑張るつもりです。
その後、65歳からは、運用資産を年間200万円取り崩しながら、
65歳から10年間受給開始の個人確定年金の年額100万円を足して年間300万円の生活を維持するつもりです。
そして、肝となる「70歳まで年金の繰り延べ」を選択します。
年金は、1年間繰り延べすれば8.4%増えるので、国による100%確実な運用益を利用しない手はありません。
高齢になって、これほど安全確実な資産運用方法は他にはないと思います。
年金は、受給開始から12年間長生きすれば、繰り延べしても元は取れるので、
70歳から受給開始すると、82歳以上長生きする自信がある方は、年金の繰り延べを考えてみてはいかがでしょうか?
1ヶ月単位で繰り延べできますので、状況によっては目標年齢より早めに受給開始もできます。
3. もし、96歳以上長生きしたらどうなるの?
資産運用しながら取り崩していくので、単純に6千万円÷25年=240万円を毎年使ったとしても、
25年で残り0円 とはなりません。
いわゆる「4%ルール※」では、資産の4%を使っていけば、
元金を運用しながら取り崩しても長期では増えていくので、元金がそのまま(この場合6千万円)
残せるという研究結果もあります。
※4%ルールとは、1994年にファイナンシャル・アドバイザーのウィリアム・ベンゲン氏が考案したもので、
米国で毎年、資産運用額の4%未満を生活費として切り崩していれば、30年以上が経過しても
資産が尽きる確率は非常に低いという研究結果です。
日本での4%ルールの考え方は、なおとさんのブログ「億りたいびとのブログ」を参照してみてください。
日本ではS&P500を5%で取り崩せる! (naota22.com)
4. そもそも退職後にファイアFireって、どういうこと?
通常は、資産ができて早期退職して暮らすことを’ファイアFire’と言いますが、「定年退職したらそもそもファイアFireとは言わないでしょう!」と思われるのはごもっともです。
私は、退職後に経済的に不自由なく安定して暮らせることを退職後の「老後ファイアFire」と定義しています。
そこを目指すことで生活に張りが生まれ、十分な生活資金の確保と子孫への資産継承が可能となります。
5. まとめ
退職金を元手に資産運用を開始して、70歳まで年金受給の繰り延べを併用すれば、
月45万円以上の余裕を持った生活費の確保は、生涯維持できる計算になります。
加えて、高齢になるほど食費や住居費、交通費などの生活費は減っていくというデータも有りますので、
医療費と施設入居費のかからない健康生活を心がけることで、安心した老後生活を送れるように、退職金を眠らせるより、NISAを活用した資産運用を考えてみませんか?
具体的な資産運用は、続編でご説明します。
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