S&P500、オルカンなど同名のファンドの選択は信託報酬率の差で判断

同じ名前の投資信託がたくさんあり、どれを選んでよいか迷われている方に、選び方をご説明します。
例えば、S&P500だけでも各社から数種類が販売されています。
結論をいえば、同じ指数と連動しているインデックスファンドであればどれも同じなので、
単純に信託報酬率が低いほうを選択すればよいです。
現状は、インターネット証券であれば各社とも大差はないです。

しかし、同じ商品でも銀行の窓口で購入すれば、信託報酬率などの手数料が高い可能性がありますし、
他の商品も抱き合わせで購入させられるおそれがありますので、
ネット証券で購入することが必須です。

目次

S&P500「eMAXIS Slim」、「SBI・V」、「楽天」の比較

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)SBI・V・S&P500インデックス・ファンド楽天S&P500
1️⃣設定日2018年7月3日2019年9月26日2023年10月27日
2️⃣基準価格29,558円27,218円13,236円
3️⃣純資産総額4兆6,390億円1兆6,449億円1,854億円
4️⃣信託報酬率年率0.09372%年率0.0938%年率0.077
5️⃣販売会社SBI証券、マネックス証券、楽天証券他SBI証券、マネックス証券他楽天証券
2024年6月5日現在

初心者の方向けにご説明します。ベテランの方は読み飛ばしてください。
1️⃣の設定日は販売開始したときのことですが、S&P500であれば同じ指数を使っていて動きはほぼ同じになるので、期間が長いほうが安心ということはないので、設定日は特に選択の基準にはなりません。
2️⃣基準価格は通常、10,000円から始まり、その後の増減を経て、今の価格になっています。
なので、そのファンドがいつから販売開始したかによって価格が異なってきます
スタート地点は異なっても、その動きは同じなので、同じS&P500のインデックスファンドで基準価格を比較する意味はありません。高ければ良いとか、安いからお得だとかはありませんので、ここも無視しましょう。
例えて言えば、発射台の高さが異なる位置からスタートした同じ周波数の波が上下で同じ動きをしながらに波打っていると思ってもらえればよいです。
3️⃣純資産総額は、100億円以上あれば資産運用する経費が賄えるので、早期に運用が停止されるということはありません。ここも3つのファンドとも問題ありません。
4️⃣違いが出るとすれば信託報酬率ですが、一番低い楽天と高いSBIとの差が0.0168%なので、その差が100万円で1年間に168円、10年間でも1,680円です。気にしなくてもよいレベルかと思います。
5️⃣販売会社は、ここに記載のネット証券ならそのままそこで購入するで良いです。
0.0168%安い」からと言って、わざわざNISA口座を楽天に変更する必要はありません

結論は、「この3つであればどれでも同じ」です。どれも優良ファンドなので問題ないです。

私もIDECOはマネックス証券が取り扱っている、ここにはない「三菱UFJスリムS&P500」にして、
旧NISAでは同じくマネックス証券で「SBI・V・S&P500」を購入し、
新NISAでは楽天証券で「楽天S&P500」を購入しています。

例えて言えば、同じ商品を別の商店が商品名を変えて販売しているOEMと思っていただければよいです。
細かく言えば、多少の違いはあるものの、気にしなくて良いレベルの違いです。

オールカントリー「eMAXIS Slim」「楽天」「SBI」の違いは

オールカントリーも同様に差がつくのは、信託報酬率ですが、これも同じく楽天オルカンとSBI全世界との差が0.0077%なので、100万円を1年間保有して77円、10年間で770円なので、まったく気にしなくて良いレベルです。もし、同じ指数に連動したインデックスファンドで信託報酬率が0.2%以上の商品があり、100万円購入して差が年間0.1%のときは1,000円の差、10年間で10,000円、1,000万円では10万円になります。
コア資産の投資先であれば購入先を再検討したほうがよいかもしれません。

eMAXIS Silm 全世界株式(オール・カントリー)楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
1️⃣設定日2018年10月31日2023年10月27日2022年1月31日
2️⃣基準価格24,934円13,008円15,407円
3️⃣純資産総額3兆4,931億円1,407億円447億円
4️⃣信託報酬率年率0.05775%年率0.0561年率0.0638%
5️⃣販売会社SBI証券、マネックス証券、楽天証券楽天証券SBI証券
2024年6月7日現在

まとめ

・インデックスファンドで同じ名称(指数に連動する)のファンドの選択は、信託報酬率の差で判断。
・しかし、0.01%以下の差なら100万円で年間100円の差なので、気にしなくて良い。
・もし、S&P500とオールカントリー全世界など同じ指数に連動したインデックスファンドをメインとする投資先であれば、0.2%以上の信託報酬率であれば、 購入先を再検討することをお勧めします。

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この記事を書いた人

 60歳で公務員を退職後、民間に再就職し、約2千万円の退職金と約1千万円の預金を運用し、10年後の長期・分散・積立+αで老後ファイア(老後の安定生活)を目指しています。
 家族は妻と二人に猫1匹の3人匹家族です。
 投資歴は、2007年から投資信託中心に投資を始め、2008年からリーマンショックを経験。
リスク資産で一部失敗後、なんとか復活し投資経験は17年目です。
 子供3人は、訳あって同時期に大学卒業に近づき、2人はめでたく卒業。一人は就職し、残る二人は生き方模索中。
よって、ほぼ手がかからなくなったので、61歳から65歳までは資産運用を加速する予定です。
安全資産(預貯金など)を2千万円残して、約2千万円を運用中です。
新NISAには夫婦で積立投資中です。
ブログの適正な運営と自己学習のため、2024年1月からFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格試験に挑戦し、1回目の2024年5月に3級に合格しました。次は2級に挑戦します。

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