アムンディがオルカン高配当株・大型成長株とインド株販売開始

現金やクラウンドファンドなどの並行した資産が必要

アムンディ・ジャパン株式会社からオルカンの高配当株と大型成長株、低コストのインド株のインデックスファンドが2024年6月28日に販売開始されました。
信託報酬率はオルカンの2種類とも0.165%、インド株で0.2805%と低めに設定されていて、これから人気が出そうです。

しかし結論は、前回ご説明したように高配当株で配当金をもらうより、再投資型インデックスファンドで長期運用を行いながら取り崩して自分で配当金型にして、毎月使うほうが運用効率は高いです。

インド株については、別の機会に比較検討してご説明したいと思います。

目次

アムンディ インデックスシリーズのオールカントリー 高配当株・大型成長株の比較(2024年11月11日現在)

アムンディ・ジャパン株式会社から新しく発売開始となりましたインデックスファンドのご紹介です。
「アムンディ」は聞き慣れない会社名ですが、運用資産は350兆円と世界のトップ10に入る資産運用会社です。
6月28日から販売開始で、5ヶ月経過して純資産額は余り伸びていません。
50億円を下回ると繰り上げ償還になる可能性があると目論見書には記載しており注意が必要です。

信託報酬率が0.165%と低めに設定されているので、オルカンの名前で人気が出るかもしれません。

日本株の高配当株の投資信託と比較してみました。

商品名概要純資産額(2024/11/11現在)購入時手数料信託報酬率配当率
アムンディ・インデックスシリーズ オールカントリー・高配当株(2024/6/28設定)47の先進国と新興国の株式で構成されるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの中から、配当利回りの高い銘柄が抽出された指数。2、5、8、11月の年4回配当20.48億円0円0.165%3.84%
アムンディ・インデックスシリーズ オールカントリー・大型成長株(2024/6/28設定)47の先進国と新興国の株式で構成されるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスのうち、グローススタイル特性を持つ大型株の値動きを示す指数。11月の年1回配当22.21億円0円0.165%不明
SBI-SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)(2023/12/12設定)日本の高配当株上位30銘柄
1.4.7.10の年4回配当
819億円0円0.099%3.73%(実績)

「オール・カントリー」だから安心ではなく、高配当で安定するかどうかは未知数

eMAXIS Slimに代表される大人気のオール・カントリーのインデックスファンドですが、その高配当株版インデックスファンドができたということです。高配当株を幅広く全世界から集めて、いいとこ取りで安定感を目指すということでしょう。

しかし、高配当株の銘柄と銘柄数が今時点ではわかりませんが、3.8%を目指すということは、もともとオール・カントリーの約60%が米国株なので、ましてや高配当となると米国株が中心になっていると推測されます。

オール・カントリーの47カ国すべての国から銘柄選定すると高配当とはならないはずで、オールカントリーの名前にあやかった商品にも思えます。

今段階であやふやなことは言えませんが、すべての国から選定すると、配当率は2%を切るのではと思います。
投資家にとっては、高配当を安定して出してもらえればよいので、中身よりは実績を求められるのでしょう。

配当金が必要な方は、すぐに飛びつかずに実績を見てから検討してもよいのではないでしょうか。
販売会社は、SBI証券マネックス証券楽天証券auカブコム証券松井証券となっています。

私の結論は、再投資型のインデックスファンドを配当金代わりに定率で取り崩しながら受け取るのがベスト

配当金だけで生活しようとすると、元の資産が5千万円あったとして、3.8%の配当率で計算すると
5,000万円×配当率3.8%×所得税0.79685%※=151万4千円(月12万6千円)となります。
※NISA枠の1,800万円を超えるので全額が課税されるとして計算

配当金だけでは難しいので、年金と合わせると少し余裕のある生活を送れるのではないでしょうか。
でも、5千万円をすべて配当金のファンドに注ぎ込んで月12万円というのは少し寂しく感じます。

やはりここは、S&P500に5千万円を投資したとして、試算します。
5千万円×年利率8%×所得税(20.315%)引後の0.79685=318万円(月26.5万円)となります。

これに年金を加えると、相当余裕のある老後生活が送れるのではないでしょうか。
ただし、配当金は安定して3%程度で還元するでしょうが、投資信託の暴落時に価格が半分近くになった時に資産を取り崩せるかどうかというメンタルの問題が発生します。

その時は、現金もあわせてもっておき現金から使うとか、不動産クラウドファンドを少し別に運用するとか並行した別の資産を持つことが必要かと思います。

不動産クラウンドファンドの活用方法については、別の記事がありますので、参考にしてください。

まとめ

・オール・カントリーの高配当株と大型成長株の新しい投資信託が発売されました。
・しかし、コアはS&P500とNASDAQ100で長期投資を行いながら、必要な時期に定率で取り崩して使っていくほうが、運用効率は良い。
・あわせて暴落時に備えて、現金の保有も必要です。
・配当金は受け取らずに、再投資型インデックスファンドで取り崩しながら受け取る出口戦略は、下記の記事をご覧ください。

なお、定率取り崩しが行える証券会社は、楽天証券とフィディリティ証券、ありがとう投信となっています。
当ブログでは、初心者や高齢者でも使いやすい楽天証券をお勧めしています。
詳しくは、次の記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

 60歳で公務員を退職後、民間に再就職し、約2千万円の退職金と約1千万円の預金を運用し、10年後の長期・分散・積立+αで老後ファイア(老後の安定生活)を目指しています。
 家族は妻と二人に猫1匹の3人匹家族です。
 投資歴は、2007年から投資信託中心に投資を始め、2008年からリーマンショックを経験。
リスク資産で一部失敗後、なんとか復活し投資経験は17年目です。
 子供3人は、訳あって同時期に大学卒業に近づき、2人はめでたく卒業。一人は就職し、残る二人は生き方模索中。
よって、ほぼ手がかからなくなったので、61歳から65歳までは資産運用を加速する予定です。
安全資産(預貯金など)を2千万円残して、約2千万円を運用中です。
新NISAには夫婦で積立投資中です。
ブログの適正な運営と自己学習のため、2024年1月からFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格試験に挑戦し、1回目の2024年5月に3級に合格しました。次は2級に挑戦します。

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