新NISAを使って、今はやりのインド株をサテライト(サブ)で購入しようと思われる方は多いと思います。
結論は、人口増とGDPの増と株価の上昇とは必ずしも比例しない。
少なくとも2024年からの10年間程度は、GDPと金融システムの発展、人材の集積により世界を動かす企業の数と質で米国株の伸びを超えることはできない。
よって、コアはS&P500とNASDAQ100、サテライトはS&P500TOP10で揺るぎなしです。
インド株のインデックスファンドを比較
やはり、2024年6月28日から販売開始のアムンディのインデックスファンドが最も信託報酬率が低いです。
いずれもNifty50指数に連動なので、収益はどれもほぼ同じです。
総資産額がまだ少ないことがネックですが、1年以内に100億円に達するのではないでしょうか。
これから購入するのならアムンディでしょう。
そのうちに他社がより安価な手数料で出してくるかもしれません。
でも待っていてはいつまでも購入出来ませんので、今から買うなら最安で購入が鉄則です。
商品名 | 概要 | 信託報酬率 | 総資産額(2024.7.5) |
iFreeNEXT インド株インデックス | インドの株式Nifty50指数の動きに連動 | 0.473% | 1,508億円 |
eMAXIS インド株式インデックス | インドの株式Nifty50指数の動きに連動 | 0.44% | 226億円 |
楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド | インドの株式Nifty50指数の動きに連動 | 0.308% | 170億円 |
(アムンディ・インデックスシリーズ)インド株(2024.6.28~) | インドの株式Nifty50指数の動きに連動 | 0.2805% | 5.13億円 |
インド株の上位10社をどれだけ知っていますか?
しかし、S&P500の上位10銘柄でいえば、それこそ今や人気のS&P500TOP10になるわけですが、
マイクロソフト、アップル、エヌビディア、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ、アルファベット、バークシャー・ハサウェイ、テスラといった世界的にも人気のある株が揃っています。
しかし、インド株はあくまでインド国内にとどまっている会社がほとんどです。
人口が多いのだから、国内だけでも株価は上がっていくのではないかというのも一つの見方です。
世界のGDPランキングではインドは2050年には米国を抜き、世界第2位の経済大国になると予想されています。
でも、中国はどうだったのでしょうか?
確かに人口爆発とバブルを経験しました。
その後、経済も行き詰まっていますし、今後さらにバブルが弾ける可能性もあります。
インドも一時期は伸びたとしても、20年後、30年後も安定して伸びていくかどうかは未知数です。
私から見て、中国とそれほどの違いがあるとも思えません。
カースト制度によって貧富の差が激しいインドで、14億人のうちどれだけが資本主義の恩恵に預かれるのか?
その未知数に賭けてサブ的に購入するのはありかもしれません。
でもそれなら、私はNSDAQ100を購入し、10年後のエヌビディアやマイクロソフトが出現することに期待します。
Nifty50上位10銘柄 | 業種(NSE分類)※1 | 指数ウエイト | |
1 | リライアンス・インダストリーズ | 原油・ガス及び その他消費燃料 | 10.28% |
2 | HDFC銀⾏ | ⾦融サービス | 8.73% |
3 | ICICI銀⾏ | ⾦融サービス | 8.15% |
4 | ハウジング・デベロップメント・ ファイナンス | ⾦融サービス | 5.88% |
5 | インフォシス | 情報技術 | 5.79% |
6 | ITC | 日用消費財 | 4.83% |
7 | タタ・コンサルタンシー・サービス | 情報技術 | 4.15% |
8 | コタック・マヒンドラ銀⾏ | ⾦融サービス | 3.64% |
9 | ラーセン・アンド・トゥブロ | 建設 | 3.28% |
10 | アクシス銀⾏ | ⾦融サービス | 3.08% |
トップの企業だけ参考にご紹介します。
【リライアンス・インダストリーズ】(ブルームバークホームページ参照)
1966年に設⽴されたインド3大財閥系企業の1社。
繊維産業・⽯油化学を中⼼に発展。近年は、再⽣可能エネルギーへの投資に加え、エネルギー事業だけではなく⾦融事業や通信事業にも参入。
(大和アセットマネジメント ファンドレターより上記の表と銘柄説明を抜粋)
S&P500とNifty50と比較して、近年はNifty50が躍進
Yahooファイナンスを基にNifty50とS&P500を比較した表がたぱぞうさんのブログ
「たぱぞうの米国株式」にありましたので、転載させていただきます。
水色はNifty50、紫がS&P500です。
この2年近くはNifty50がS&P500の伸びを上回っています。
この表を見ると確かにインド株に期待してしまいますね。
結論は、インド株を信じる人はインド株で、米国株を信じる人は米国株で
結局、この先どうなるか分かる人はいないでしょう。
どちらにも理論はあるので、好みで決めて自分で責任をとるのが納得できるのではないでしょうか。
「信じるものは救われる」理論になり、
無責任な結論になってしまい誠に申し訳ありません。
詳しい分析は、経済専門家や証券会社の専門サイトをご覧ください。
でもどこを切り取って見るかによって、売れやすいデータに加工しているおそれがありますので、注意が必要です。
私の結論は、先程述べたように自分で使って納得している米国株を買っていきます。
見ず知らずのインド株は、やはり買う気がしないし、暴落があった時に後悔しそうです。
まとめ
・インド株のインデックスファンドを今から買うならこれからの純資産額の増を見越してアムンディ一択。
・しかし、25年後にGDPで米国を抜くと予想されていますが、私にはほぼ関係ない長期の話なので、
取り崩しを始める10年後を見据えて米国株一択。
・インド株か米国株かは、25年後のことは誰にもわからないので、自分が信じる方を買うのがベスト。
・30年以上50年近く投資する若い世代の方なら、メインを米国、サブにインド株、強気なら50対50もありでしょう。
・私の結論は、S&P500とNASDAQ100をコアにサテライトでS&P500TOP10を65歳まで4年間は買っていき、
その後20年間は運用し続けながら取り崩していきます。
・運用しながら定率の取り崩しで受け取っっていく出口戦略は、下記の記事をご覧ください。