インデックスかアクティブかの答えはインデックスファンドで迷いなし

積立投資を行うことのメリットのイメージ

いまさらながらの問いですが、あえて基本的な質問にお答えします。
結論は、インデックスファンド一択で迷いなしです。
理由は、長期で一つのアクティブファンドが勝ち続けることは不可能に近く、
結局インデックスファンドには、10年以上の長期では負けているという実績があります。

目次

アクティブファンドは、短期では爆上がりがあるものの、10年以上では結局、インデックスファンドに負けている。

私もアクティブファンドを昔は買っていました。
というか、今のようなインデックスファンドがなかったといったほうが良いかもしれません。

17年前には、BRICS 5(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国)に投資するファンドが人気でした。
手数料は、購入時に3%しっかりとられ、信託報酬も3%は普通で、成果は上がらずじまいでした。
また、一時期「さわかみ投信」や「セゾンバランスファンド」も買っていましたが、リーマン・ショック後の価格が戻った後に3年間ほどで利益確定後に手放しています。
今となってみれば、当時は30年以上保有するという覚悟はなかったです。

今なら、どんなアクティブファンドが人気なのかをSBI証券の「インデックス+αファランキングインデックスを上回る運用実績のあるアクティブファンドを選ぶなら」のサイトで調べてみました。

ここに「1年間で比較」「3年間で比較」「5年間で比較」「10年間で比較」とあり、
直近1年間を見ると、野村-野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)が1位でリターン90%でNASDAQ総合指数の47%と比較して倍近くとなっています。

「3年間で比較」「5年間で比較」も同じく野村(世界半導体株投資)が1位となっています。
直近5年間のリターンでも48%とNASDAQ総合指数の5年間28%を上回っています。
これは、近年の半導体需要を受けた結果ですが、今後どうなるかは未知数です。

半導体産業のイメージ



「10年間で比較」見てみると、日本新興株オープンが1位と銘柄は入れ替わっており、直近10年間のリターンが12%となっています。
NASDAQ総合指数は21%で、過去10年間ではNASDAQの指数にすでに負けています。
ちなみに野村世界業種別(世界半導体)は、設定が2009年8月と販売開始から14年は経過していますが、10年間では5位にも入っていません。

それ以上の長期は記載がありませんが、20年以上でインデックスファンドを上回るアクティブファンドはないと思います。
そもそも一時期を狙ったテーマ型ファンドが多い上に、それに加えて手数料の負担分についてハンデを最初から背負っているわけで、上記の野村世界業種別投資シリーズは、購入時の手数料はかからないものの、信託報酬率が1.65%、売却時の手数料の信託財産留保額が、0.3%必要です。

10年間で1位の「日本新興株オープン」は、購入時と売却時の手数料は無料ですが、信託報酬率は1.65%と年1.65%を引かれると12%の成果を上げても10.35%に下がるわけで、これが毎年なので、10年で16.5%とかなりの重荷となります。

一方、インデックスファンドの代表格のS&P500の利回りは、過去5年間24.52%、10年間14.7%です。
信託報酬は、0.1%未満なので、10年間でも1%未満となりこの差は大きいです。

違いが大きいものと小さいものの比喩

アクティブファンドのほとんどは時流を読み、短期売買で収益を上げることができる商品が多いため長期投資にはなじまない。

結局、ファンドが売れるようにするためには、その時に上がっている、または上がりそうな株を組込みこんだテーマ型ファンドが売れるわけで、もっと言えば、いろいろな分野や観点からの各種ファンドを販売すれば、どれかが短期的には上がることになり、その成果を見て個人投資家が飛びつく頃にはブームは終わりつつあるというのがパターンです。

我々個人投資家は、この流れに騙されずに、優良なインデックスファンドを淡々と買い続けると、10年以上の長期で見ると、どのアクティブファンドをも上回っている結果にいきつけます。

この真実は、人から言われてもなかなか腹に落ちないとは思います。
もっとよいファンドがあるのではないか?
もっと良い配分方法があるのではないか?
少しは個別株を混ぜてもいいんじゃないか?
など迷いだしたらきりがありません。
この迷いにさまよい込まずにひたすらインデックスファンドを最初から最後まで買い続けるほうがむしろ難しいことです。

私の記事で今最も読まれているのが、「S&P500TOP10」であり、「オルカン大型株、高配当」であることからも
かつても私がそうであったように皆さん関心があるのは新しいファンドなんだなと実感しています。
インデックスファンドで迷うならまだいいんですが、個別株で迷い始めると危険信号です。

どこかで一度失敗して再度やり直せる範囲の失敗ならよいのですが、
そのためにも個別株に手を出すとしても総資産の1割以内で収めておくことが肝心です。

もっと、インデックスファンドを勉強したい方は、「敗者のゲーム」チャールズ・エリス著と『ウォール街のランダム・ウォーカー』バートン・マルキール著がインデックス投資論の名著といわれていて、中でも「敗者のゲーム」(=ミスしないプレーヤーが勝つゲーム)」は一度読んでおいて損はないです。

敗者のゲームのイメージ写真

コア・ファンドのオススメ商品のベスト3は、やはりオルカン、S&P500、NASDAQ100のいずれかが正解。

「インデックス投資が良いことは知っているんですが、結局、どれがいいか迷っているんです。」
という方には、「やはり、定番商品を買っておけば間違いないです。」とお答えします。
投資に奇策は必要ありません
奇策で儲かったとしても一時的で、長期では結局損することが多いです。

おすすめ商品は、
・eMAXIS Slim 全世界株式か楽天オールカントリー
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)か楽天S&P500
もっとリスクを求めるなら
・eMAXIS NASDAQ100か楽天NASDAQ100をどちらかサテライトにして2割か3割混ぜるとよいでしょう。
さらにハイリスク・ハイリターンを求める方なら
・S&P500とNASDAQ100を半分づつでいかがでしょうか。
これらは、投資経験と余裕資産、年齢によりますので、ご自分で判断していただくしかありません
この中で迷っても10年以上の長期でみれば、それほどの大きな痛手にはならないはずです。
それよりは、投資開始時期が遅れる分、機会損失のほうが大きいですし、暴落時にやめないことが最も大事です。

この配分の考え方は、次の記事を参考にしてください。
より細かく場合分けしていますので、ご自分に当てはめて考えてみていただければ幸いです。

まとめ

・インデックスファンドかアクティブファンドかは、迷いなくインデックスファンドで
・過去の実績からも長期でアクティブファンドがインデックスを上回ることは不可能
・悩んだらオルカンかS&P500、NASDAQ100のいずれかでOK
・コア(メイン)・サテライト(サブ)の考え方は、こちらの記事もご参考にしてハイリスクにもチャレンジしてわくわく感を楽しみましょう。

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この記事を書いた人

 60歳で公務員を退職後、民間に再就職し、約2千万円の退職金と約1千万円の預金を運用し、10年後の長期・分散・積立+αで老後ファイア(老後の安定生活)を目指しています。
 家族は妻と二人に猫1匹の3人匹家族です。
 投資歴は、2007年から投資信託中心に投資を始め、2008年からリーマンショックを経験。
リスク資産で一部失敗後、なんとか復活し投資経験は17年目です。
 子供3人は、訳あって同時期に大学卒業に近づき、2人はめでたく卒業。一人は就職し、残る二人は生き方模索中。
よって、ほぼ手がかからなくなったので、61歳から65歳までは資産運用を加速する予定です。
安全資産(預貯金など)を2千万円残して、約2千万円を運用中です。
新NISAには夫婦で積立投資中です。
ブログの適正な運営と自己学習のため、2024年1月からFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格試験に挑戦し、1回目の2024年5月に3級に合格しました。次は2級に挑戦します。

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