新NISAの購入の仕方については、年初一括で1年分を1月に購入するのか、毎月積み立てで分割購入が良いのか議論になるところです。
私の結論は、メンタル的に安心したいなら積立投資で、暴落時に狼狽売りしない自信があるなら年初一括投資です。
また、相場の状況でいえば、株価が年初から年末にかけて、上がり傾向なら年初一括ですし、下がり傾向もしくは、上がり下がりの連続傾向なら積立投資がお得です。
しかし、上がるか下がるかは誰にも分からないので、相場で判断するのではなく、暴落してもメンタル的に問題ないなら年初一括で、暴落で寝られなくなりそうなら毎月積立が結論になります。
「年初一括投資」と「つみたて投資」のメリット・デメリット
比較する点 | 年初一括投資 | 毎月つみたて投資 |
得する相場の状況 | 年末まで上下しながらも上げ傾向 | 年末まで上下しながらも下げ傾向か、同じ幅の中で上下する。 |
ポイントの獲得 | ▲1回しかもらえない | ◯毎月12回もらえるのでお得 |
メンタル面 | ▲株価の上下が気になりやすい | ◯株価の上下が気になりにくい |
資金力 | ▲一括投資できる資金力が必要 | ◯毎月の給与などから積立可能 |
過去の株価の推移 | ◯100年以上長期でみて右肩上がりが続いているので、年初一括が得する確率が高い。 | ▲長期で見て、右肩上がりなので、年初一括と比べ損する確率が高い。 |
結局は、投資初心者の方は、メンタル面を考慮して毎月投資で、ベテランの方は年初一括投資と言う結論になります。
新NISAでは、どう設定すれば「年初一括」で購入できる?
新NISAの成長投資枠の240万円は、シンプルに年初にスポット(1回)で240万円を購入すればよいので、簡単です。
しかし、ポイントもほしい方は、毎月購入と併用すれば1回分のポイントはもらえます。
楽天証券でポイントももらえる成長投資枠の購入方法をご説明します。
①証券口座でスポット購入で225万円分を購入。⇒ポイントなし
②毎月設定で楽天キャッシュ5万円と楽天カード10万円を1月のみ設定(⇒ポイントあり)
③毎月積み立てを2月分から解約する。
①+②で計240万円でポイントも1回だけですが、楽天キャッシュの分と楽天カードの分がそれぞれ0.5%付きます。
その作業が手間がかかると思う方は、証券口座からの一括240万円購入だけでもかまいません。
これによる得られるポイントは、カード分の10万円×0.5%=500円 キャッシュ分の5万円×0.5%=250円
計750円のポイントをもらうかどうか設定の手間との比較になります。
なお、SBI証券は、2024年11月からカードでの購入が10万円以上でないとポイント(0.5%)の付与がなくなります。
問題はつみたて投資枠での一括購入の方法です。
楽天証券の場合で考えてみます。
①毎月の購入額を最低購入額の100円で設定します。
よって、12ヶ月分で1,200円が年間の毎月積み立ての購入額です。
②ボーナス設定を1月の最初の営業日で、購入額は、年間上限額の120万円ー1,200円で1,198,800円に設定します。
よって、1月購入分は、1,198,900円(ボーナス1,198,800円+毎月積立分100円)になります。
正確には一括購入とは言わないでしょう。いわば「99.9%ほぼ一括購入」のやり方です。
SBI証券の場合は、裏技として、毎月購入の100円をボーナスの引き落とし日より後ろの日に設定すれば、引き落とせずにエラーとなり失効するので、12万円まるまるボーナス設定が可能となります。
例えば、ボーナス設定を1月6日に120万円として、毎月つみたてを1月20日で100円とすれば、毎月分が引き落としエラーとなるので、120万円で一括購入できます。
といっても楽天では毎月の積み立て分の1,200円をSBI証券なら一括購入できる比較で、成長投資枠240万円のうちの0.0005%と極小な誤差の範囲内の話です。
で、あなたはどうしているの? 一括とつみたての併用型で。
私は、毎月10万円(S&P500を全額)でつみたて投資枠の120万円を埋めています。
成長投資枠は、現在は毎月20万円(S&P500を10万円、NASDAQ100を10万円)を購入していますが、年度の前半、10万円しか購入せず、余った分を暴落用に残しており、年内には残りを枠いっぱいまで購入する予定です。
ほぼつみたて+一部一括の併用型(よく言えばハイブリッド型)といえましょうか。
この考え方は、下記の記事に詳しく説明していますので、ご覧ください。
まとめ
・新NISAの購入方法で、一括投資か積立投資かの結論は、メンタルの強さと投資経験によって判断する。
暴落しても安心していられるなら年初一括投資で、半値になったら安眠できないという方は、毎月つみたてで。
・年初一括購入の仕方は、成長投資枠はシンプルにスポット購入で。
つみたて投資枠は、毎月つみたてを100円に設定し、残りをボーナス設定でほぼ一括購入できまます。
では、新NISAでつみたて投資枠と成長投資枠で何を購入すれば良いんですか?
という方は、下記の記事を参考にしてください。
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